望月、十六夜・・・・満ち足りる心と想いを乗せて


特別お題。なのだ
トラク場から持ってきたお題なのだけど。
う~ん。。。たぶんこういう書き方をする人はほかにいないんじゃ・・・・。笑。
第12回★「『月』に思いを馳せること」」について



遙かな空の上で輝く十六夜の月。
どれほど遠く離れようとも心は傍に。
いつかかならず、たどり着く。
そして隣にあなたが微笑んでいてくれる
幸福をかみしめる。
「遙かなる時空の中で3」 平 重衡
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十六夜の月




遠くの月を眺めながら遠くのあなたを想う。
手を伸ばしても届かない月の都。
兎が住むという都に住まう天女の姫君。
十六夜の月の光を身に纏い舞い降りたる美しき姿。
御簾越しに聞こえる緊張したような声にふわりとこたえよう。
姫君の望む答えかどうかは分からないけれど。
真実をありのままに。

あなたの言う「銀」が誰かは分からない。
けれど、あなたの声が耳から離れない。
あなたの姿が目に焼きついて消えない。
あなたの言葉が、声が・・・・・・・・・・・・
私の心からなくならない。
暖かな想いを思い出させてくれた。
残り短い命と諦めていた身をつなぎとめてくれた。

「あなたの言の葉に私の願いを重ねさせてくださいますか?
愛しい十六夜の君・・・・・・・・・・・・・・・」

呟いた声は秋の風の中に消えた。
ただ一人の十六夜の君に出会ったのは、いつが最初というのだろう。
本当のところは分からない。
十六夜の君が言うには冬に向かう途中の吉野。
そして冬の平泉で共に戦った。
とても辛い選択をしたのだとあとになって教えてくれた。
そのあと、そう。自分が認識している最初の出会いは春。
桜の中、連日開かれていた宴に飽いて一人月見。
十六夜の月が雲に隠れた瞬間御簾越しに光を見た。
柔らかな月の光を纏い、桜の花のような色の髪が揺れていた。
私を見て遠慮がちに問う声は少し震えていた。
私の答えに落ち込んだようにうつむいてしまい、寂しかったのを覚えている。
笑ってほしかった。女性の悲しい顔など見たくない。
「未来でもう一度会うから」
十六夜の君はそういい残し御簾越しの会話は途切れた。

「未来とは・・・・・いったいどれくらい先のことなのでしょうか?」
聞いたところで答えてくれるべき人はもういない。
ただ不思議な出会いだったと、心惹かれる人に出会った事だけが残り続けた。

再会は、夏に向かう途中の三草山。戦場と化したその場所で
予想外な再会。そして知った。心惹かれる人が己の一族を追い詰めていることを。
戦う運命にあることを。
それでも、それだからこそ。・・・・・・・惹かれて止まない。
美しい少女が剣を持ち敵を追い詰める。その顔には苦渋と強い意志が見て取れる。
その剣ですべてを守ってきた十六夜の君。守ろうとしている十六夜の君。
大切なものを失わないために、剣を取り戦い続けた。
そこにはいくつの苦悩があったのだろう。
分かるはずもない・・・・・・・それでも、十六夜の君は守るために剣を取る。



たくさんの苦悩を乗り越え、あなたは今。ここにいる。
私の我侭な振る舞いを許してくださった優しいあなたが私の隣で
微笑んでいてくれる。

中秋の名月。


あの望月はまるで。そう・・・・・・・・・・・・・・・・・

あなたのよう。


心からの愛を。あなたに。
大切な、大切な十六夜の君。







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